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ミュージカルスターになってもならなくても【息子の就職が決まりました】

ミュージカルスターになってもならなくても【息子の就職が決まりました】

 


昨年の暮れ、息子のサッカー部の同窓会があった。

コロナ禍で成人式の集いも自粛、高校卒業以来会っていない友達もいたという。

息子は、小中高と一貫校に通っていた。

夫が「大学だけは自分の力で」と、大学が付属していない学校を選んだ。

そしてこの春、大学を卒業して就職することになっている。

皆の新しい門出を祝うため、卒業後はじめて彼らは一堂に会した。

 

息子が所属していたサッカーチームは、全国でも指折りの強豪校。

学生生活が、ほぼサッカーでできていると言っても過言ではないくらい。

高3の秋まで部活があるにもかかわらず、進学率もいい。

医者の卵、弁護士の卵、パイロットの卵と、難しい仕事につく子も多い。

建築やデザインの世界を志している子や、現在留学中の子も。

息子は念願だった外資系の会社でマーケターとして働く。

ひとつのボールを追いかけていた子供たちは、いろんな方面へ羽ばたこうとしている。

 

ミュージカルとの出会い、別れ、そして新たな出発

 

小学校から12年間、サッカーばかりしてきた息子。

大学では何か違うことがしたいと、ミュージカルの世界へと飛び込んだ。

舞台の楽しさ、すばらしさを知り、一時はプロを目指したことも。

スカウトされたこともあったし、競争率の高いオーディションに合格し、プロの舞台を踏むことにもなっていた。

だがコロナ禍により、必死に役を勝ち取っても、公演中止の連続。

役者をやめると言ったときは、周りからさんざん引き止められたそうだ。

(わたしももったいないと思った⇦オタク)

だが才能以前に、時代の厳しさに見切りをつけたのだと思う。

知り合いの舞台関係者が憂き目に遭うのを目の当たりにするたび、胸が痛んだという。

このご時世、エンタメ業界に限らず、どの業種だって大変だけれど。

自分の決めた道、好きなことなら、きっと続けられる。

いろいろあってイマココにいる、母が立証する。

 

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これまで演じた役のすべてが宝物

 

それでも、ミュージカルを愛する気持ちに変わりはないようで。

いまはミュージカルサークルの卒業公演に向けて、お稽古をがんばっている。

卒業公演とは、宝塚歌劇でいう「サヨナラショー」みたいなもので、これまでに出演した作品の名場面をオムニバス形式で歌い継ぐらしい。

これ、見たらぜったい泣くやつやん。

アメリカ人のゲイの青年役。

ドイツ人の自殺する少年役。

主人公の恋人で弁護士の役。

権力のある敬虔な牧師の役。

どの役もとても思い出深く、すべてわたしの息子だ。

 

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温故知新、与えられたご縁を大切に

 

同窓会が行われたのは、都内の貸スペース。

酒屋さんに顔がきく子のおかげで、たっぷりとお酒を持ち込むことができたそうだ。

懐かしい名前が息子の口からたくさん出てきたので、思わず身を乗り出して聞いた。

ミュージカルを始めてから、必然的に女の子たちと一緒にいることが多くなった息子。

ミュージカルだけでなく芸事の世界には、圧倒的に女性の方が多い。

久しぶりに男だけの集まりに参加し、気を遣わなくて楽だと言っていた。

青春時代を一緒に過ごしたやつらは、言わなくても分かり合えるとも。

そして同じ話ばかりして盛り上がるとも…これは、いつの時代も変わらないことなのか。

わたしも夫も、昔の友達に会うと同じ話ばかりしている。

それでも面白いのだから、当時も相当面白かったんだと思う。

息子にもそんな友達ができたのだと、温かい気持ちが込み上げる。

考え方や方向性の違いから、反発したり距離を置いたりしていても。

大人になるにつれ、お互いに若いころを知っている、かけがえのない存在へと変わる。

息子の話を聞きながら、郷里の友のことを想った。

これから社会へ出て、たくさんの出会いを繰り返すだろう。

だけどいくら歳や経験を重ねても、変わらない関係性がある。

どうかそれを忘れないでいてほしい。

 

サッカーのポジションは人格とリンクする?

 

同窓会会場では、一番奥の広いスペースにゴールキーパーだったO君が陣取っていたという。

「Oが言うんだよ。だれが一番先に結婚するかなって」

在学中はそんな話、これっぽっちもしなかったのに、と。

時の流れと、自分が年を重ねたことへの不思議を感じていた。

「そしてOが回すんだよ。みんなの話を」

会話が途切れたり、輪に加わっていない子がいると、ポンと話題を振って場をまとめるとのこと。

「Oくん、ボールだけじゃなくて、会話も回すようになったか!」

そんな冗談を言いながら。

人の動きや気持ちを読みとれる人になってくれたことが嬉しかった。

ストライカーだった子は相変わらず自由奔放で、好き勝手なことばかり言っているので、みんなから呆れられていたそう。

その角度(タイミング)から、そのボール(話題)打つ?みたいな感じかな?

生きる場所や立場が変わっても、役割はあまり変わらないんだね。

みんなのやりとりを見ているだけでも、楽しい時間だったらしい。

 

I(わたし)と推し(息子)の輪舞(ロンド)

 


きのう一緒に初詣に行った義姉から、家族3人それぞれにプレゼントをもらった。

個別に立派な包装がされたそれらは、ぜんぶ就職祝いだという。

親にまでそんな…と恐縮するわたしに、「N(息子)もだけど、親もがんばったよ」とニッコリ。

子育ての一段落をねぎらってくれた、義姉の気持ちが嬉しかった。

自分で稼いで食べていけるようになったら、社会的・経済的に親としての役目は終了。

だが都内で勤務予定の息子は、まだ家から出ていく様子はない。

しかしこれから海外に行く機会もあるだろうし、いつかはやがて巣立っていく。

その日が来るまで、母親業を楽しもうと思う。

 

ミュージカルスターになっても、ならなくても。

あんたはわたしの一番の推し。

ほかでもない自分自身の物語を紡いで。

限りある人生という舞台を、精一杯生きてほしい。

 

 

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