ミセスCAのオン&オフ日誌

外資系CA /英会話講師 Vikiのブログ

【ミュージカル役者】自分ではないだれかの人生を生きる

【ミュージカル役者】自分ではないだれかの人生を生きる

 

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昨夜遅く、無事?に帰宅した息子。

はじめて死ぬ(演技をした)感想をきいてみた。

すごく重かったし、すごくつらかった。

そのシーンに入る前から、涙が止まらなかった。

終わってからも、しばらく引きずってしまった。

そうか。

実際に死ぬわけじゃなくても、やっぱり感情移入して苦しくなるんだね。

 

そして、いちばん恐れていたことを確認してみた。

「それで、本当に死んでしまいたいとか、思わなかったの?」

「思わないよ」

キッパリと言い切った息子をみて、わたしは安堵のため息をついた。

良かった…

役に入りこんでしまう子なので、変な気でもおこさないかと心配していたのだ。

自殺する役どころに感化されるなんて、縁起(演技)でもないと思っていたから。

 

考えてみれば、前回のお芝居でも、役の影響は受けなかった。

男の子に好意を寄せる男の子を演じていたが、その後も変わらず女の子が好きだ。

でもあのときの彼は、舞台上でひたすら好きな男の子を想っていて。

わが子ながら、観ていて切なくなってしまった。

前にも書いたが、息子はひとたび役に入りこむと、自分ではなくなるのだそうだ。

演じているという意識がないから、そこに迷いや羞恥はないのだと。

 

舞台を通して他者を理解する

 

役者というのは、いろいろな人の人生を生きられるという。

自分に似た役。

自分とはかけ離れた役。

どんな役柄をやるにしても、その役を通してなにかを学びとってほしい。

ただのエンターテインメントとしてだけではなく。

役と向き合うことによって、他者の置かれている立場や気持ちを、すこしでも理解することができたら。

彼の人生は、もっと深みのあるものになると思う。

 

プロの舞台役者への第一歩

 

今日は、次次回出演作の契約書にサインをしにいくと言って出かけた。

この作品ではギャラが発生するため、事務所と契約を交わすのだそうだ。

つぎはどんな人生を生きるのだろう。

たくさんの子どもを産んだ気分になれて、なかなか面白いかも。

 

▶︎この記事の前編はこちら 

www.ciel114.com

 

 

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