若者たちにおくるエール【コロナに負けるな】

若者たちにおくるエール【コロナに負けるな】

 

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息子のオンライン授業が、今週ようやく始まった。

都内の大学のなかでは、もっとも遅い再開。

 

自粛期間中も、なんだかんだと忙しくしていた。

所属しているミュージカルサークルの企画を考えたり、宣伝動画を作ったり。

ときにインスタライブを開催したりと、いまの若者は意外とたくましい。

 

また、5月末から出演する予定だった作品のレッスンを受けていた。

といっても、リモート稽古である。

パソコンの向こうから、演出家の先生が指導してくださる。

悪役のフランス貴族という役どころだったので、部屋からたびたび悪どい声が聞こえてきた。

 

ときどき自室のWi-Fi環境が良くないと言って、ひょっこりリビングに出てくる。

わたしは画面に映り込まないよう、しばしばホフク前進を余儀なくされた。

それにしても、プロの俳優さんたちの演技の上手なことよ。

無料でお稽古場を覗き見⁉️できるわたしは、役得であったと思う。

 

しかし公演は来年に延期された。

あの役者さんたちは、今後どうなるのだろうか。

息子はまだ学生の身分。

親の庇護のもとにあるため、経済的な心配はない。

だがほかの出演者たちは、それを生業としている人がほとんどだ。

せっかく厳しいオーディションに合格し、人生をかけて準備してきたというのに。

悔しいなんてものではないだろう。

 

でもその点では息子も同じだ。

舞台に立てない気持ちに折り合いをつけるのは、難しかったに違いない。

延期が決まったときは、

「来年まで予定がつまってる役者なんて、スゴくない?」

などと言っておどけてみせたが、内心はとても複雑だったはずだ。

 

タカラジェンヌのみなさんも、こうしてオンラインレッスンを受けているんだろうな。

いつ幕が開くかわからない舞台のために。

わたしは、タカラジェンヌの家族になりたい。

どんなに過酷なホフク前進にも、耐えてみせる自信がある(笑)

 

息子はまた、動画編集にも興味がある。

暇さえあれば、モロイ兄弟のようにオモシロ動画を作って遊んでいる。

彼の場合は才能を浪費しているというより、技術を身につけるためにやっているかんじ。

ときおり見せてくれる動画や画像は、なかなかよくできている。

 

来たるべき、その日のために

 

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夢を描こう。

この不透明な時代に。

いまはモノクロでも、いつか鮮やかな色をまとって目の前に表れる。

できることを、できるときに。

そう、たとえばホフク前進みたいに。

すこしずつ、前に進めばいい。

立ち上がり、歩き出し。

風を切って走れる、その日が来るまで。

 

 

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