子育て真っ最中の悩めるママたちへ【先輩ママが贈る励ましのエール】
平日の暮れかけた街角。
同じ方向を向いて歩いていく人の群れのなかに。
大声で泣きながら、なにかを訴えている小さな子。
彼の手をひいて、ずんずん進んでいく若い母親。
見たところ、まだ3歳くらいであろうか。
言うことをきかない男の子に、イライラが募っているようす。
彼女は怒鳴って足を止め、その場に勢いよくしゃがみこんだ。
ぶつのか、と思った瞬間。
あきれたように小さく笑い、優しく息子を抱きしめた。
しゃくりあげながら、なおも訴えつづける子ども。
彼のことを抱きしめながら、話に耳を傾ける母親。
わたしを含め。
周りにいた人々は、内心ホッとしたはずだ。
無関心を装いつつも。
緊張がとけた空気のなかを、人々は歩きつづける。
道の片隅で、ひとつになった親子のかたまりが、だんだん小さくなっていく。
まるで、遠いむかしの思い出が、やさしく遠のいていくかのように。
育児に悩んでいた「あのころのわたし」に贈りたい言葉
10数年前。
初めての育児に疲れ果てていた。
助けてくれる人はいたけど、いつもひとりぼっちのような気がしていた。
泣きたいのはこっちなのに、ママだから泣けない。
あそこに座っているのは、出口のない思いを抱えた、あのころのわたし。
笑っているけど、心で泣いてる。
あのママに、そっと伝えてあげたい。
もう少し。
もう少しだけがんばれば。
楽になるときが来るよと。
そして子どもが自分の手を離れたとき。
ウソみたいに寂しくなるよと。
だからいま。
たくさん抱きしめてあげてねと。
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