本年もどうぞよろしくお願いします【ピラティスで肋骨骨折・その後】
松の内も過ぎ。
新年のごあいさつには遅い時期となってしまった。
前回の更新から、じつに三週間以上が経っている。
ブログに限ったことではないが、いちど間があくと、再開へのハードルがどんどん高くなる。
なので今日は重い腰をあげて、近況報告をしたいと思う。
ホネもどうぞよろしくお願いします
昨年12月に、ピラティスのフォームローラー(ストレッチポール)で肋骨を折ってからというもの。
レッスンスタジオには、まったく通えていない。
その理由は、ドクターストップがかかっているから。
骨折の原因についてはこちら⇩
整形外科クリニック初診の日。
かかりつけの医師に「数日後にフライトが控えている」と相談したわたし。
「コルセットを巻いて、フライトしてきてもいいよ」
(へ?いま、なんと?)
わたしは何か聞き間違いをしたと思って、先生にふたたび問うた。
(ピラティス禁止なのに、乗務はしていいなんてワケワカメ)
「先生、わたしの仕事は泊まりで海外…」
「三日ほどでしょ?じゃ大丈夫だよ」
「大きいスーツケースがあります」
「反対側の手でひけばいい」
「重たい荷物をあげるときはどうすれば?」
「だれかに手伝ってもらえばいい」
やはり小骨。
整形外科の医者たちからすると、肋骨なんて、ただの小骨にすぎないのだ。
されど小骨。
骨を惜しむ気持ちは毛頭なかったが、痛みはあるし、爆弾をかかえて乗務するのは心配だ。
「とにかく、ぶつけたり、ねじったりさえしなければ問題ないよ」
(…先生…)
いっそ、行くなと言ってほしかった。
休めと、言ってほしかった。
最終的な判断は自分に委ねられたけれど、元来きまじめな性格。
多少無理をしてでも、フライトに穴は開けたくない。
だからわたしは飛んだ。
小さなバクダンを、小脇に抱えながら。
骨身を削って仕事する
「ミールカートは、ひくほうがいい?それとも、押すほうがいい?」
なにかと気遣ってくれる同僚たち。
何かあったときに困るので、あらかじめ肋骨骨折について伝えておいたからだ。
機内食がフルで入っているカートは、重さが約150キロあると言われている。
用心して運ばないと、傷が悪化してしまう恐れがある。
みんなとても同情的で、わたしに無理をさせないよう注意を払ってくれた。
そして意外と、肋骨を折ったことがある人が多い事実が判明した。
スチュワードA:「ぼくは若いころ、酔って自転車でウチに帰っているときに転倒してね」
スチュワードB:「オレもオレも!」
スチュワードA:「その晩は酔ってるから、ぜーんぜん痛くないんだよな」
スチュワードB:「でも翌朝な!」
ふたり:「超イテーんだよな!」
ワルイけど…ヨッパライさんたちと一緒にせんといてくれる?
女性クルーも何人か、咳のしすぎで肋骨をやったことがあるという。
実はわたしも昔、風邪による咳が原因で、肋骨が折れた経験がある。
しかも左の脇腹…皮肉にも、まったく同じ場所だ。
いったいいつ治るのだろうかと愚痴ったら、みんな口をそろえてこう言った。
肋骨骨折には日にち薬しかない治るまで固定して、放置するしかない
洋の東西を問わず、同じ治療法なのだとわかった。
「大丈夫?」
「痛くない?」
「手伝おうか?」
顔を合わせるたびにかけてくれる、やさしい言葉が心にしみた。
長時間コルセット(サポーター)を巻いているのは苦しかったし、動きが制限されるのは歯がゆかったけれど、行きも帰りも同僚に助けられて、無事フライトは終了した。
コツコツ(骨骨)がんばります
ヨーロッパから帰国後も、親の介護で大阪に帰省したりして忙しかったが、年末年始はじゅうぶん骨休めができた。
また、リアルにお付き合いがある人たちだけではなく、ツイッター上でつながっている方々からも、お見舞いのことばをたくさん頂戴した。
その節は、本当にありがとうございました。
みなさまの温かいお気持ちに、どれほど救われたことか。
昨年、あれで厄落としができたと前向きに受けとめて。
本年も「コツコツ」がんばってまいりたいと思います。
肋骨が治ったあとのお話はこちら⇩
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