わたしは、手首が弱点だ。
ピラティスのレッスンで、腕で体を支えるポーズをとるのが大の苦手。
腕の力が弱いのか、重心が偏っているのか、兎にも角にも痛いのだ。
インストラクターが次々と指示する「手ェ拷問ポーズ」に、途中からついていけなくなり、それっぽいポーズをとってお茶を濁している。
(なんでこんなムチャぶりに、みんなついていけてるんだろう?)
わたしは辺りを見わたす。
いた。
仲間(笑)
どうしょうもないといった苦痛の表情で、ペタンと腰を下ろしている。
わたしのヘタレイラストではちゃんと伝わらないと思うので、画像をば。
全身を、全身を支えなばならんのです!
しかも、下のポーズなんて片手ですよ?
痛いったらありゃしない!
この姿勢は「プランク」と呼ばれ、体幹を鍛えるのに非常〜に良いのだそうです。
ダイエットにも効果的で、海外セレブがこぞってチャレンジしているのだとか。
このトレーニングを続けてやせたという口コミもよく耳にする。
ピラティスを始めて7年目。
たいがいのポーズはとれるようになった。
だが、手首を狙われると終わりだ。
レッスンが終わってから、インストラクターと同志(ごめん)の3人で話をした。
わたしは言った。
「わたし、手首がアキレス腱なんですよね〜」
ふたりの目が同時に点になった。
わたしは、あわてて付け加えた。
「ギリシャ神話の英雄アキレスは、アキレス腱が弱点だったんです」
それを聞いたふたりは、ああ〜という顔でなにげに納得されたようだが、ここが大阪なら、
「おまえ英雄ちゃうやろ!」
というツッコミを受けること必至…
ちなみに、アキレスは神と人間のハーフである。
純血種の神ではないので、いずれ死がやってくる。
それを憂いた女神ティティスは、息子のアキレスを冥府の川へと連れて行く。
この川の水に身を浸すと、不死身になれるのだ。
ティティスは、まだ赤ん坊だったアキレスの足首を持ち、逆さまにして全身を浸した…
が!
足首つかんどったから、そこだけ水に浸らんかったのよね🙀
ここまで話すと、同志の生徒さんは消えていた。
インストラクターは「面白いですね」と言ってくださったが、さあどうだろう。
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