ミセスCAのオン&オフ日誌

外資系キャビンアテンダントVikiのブログ。都内の公立中学で英語の時間講師をしています。

母親業からの卒業。新しい春に思うこと

母親業からの卒業。新しい春に思うこと

 

春爛漫、うららかな街角。

道ゆく人の表情も、心なしか和らいで見える。

ちょうど、花がほころぶように。

春には人を笑顔にする力がある。

 

息子が大学を卒業、社会人になる

 

今日は息子の入社式。

これから外資系の会社でマーケッターとして勤務予定だ。

 

自由な社風で、息子にとても合っていると思う。

目下の課題は英語だが、かつてのわたしがそうであったように。

働きながら、徐々に学んでいくであろう。

 

きのうはネクタイを念入りに選んでいた。

美容院で髪を短くされすぎたと文句を言っていたが、悪くないと思う。

 

今朝はあつらえたスーツで颯爽と出かけて行った。

夫と二人で、頼もしい背中を見送った。

 

扉の向こうに、どんな未来が待ち受けているだろうか。

真新しい未来のキャンバスに、彩り多かれと願う。

 

四年の月日がくれたもの

 

 

先日、息子の大学の卒業式に行ってきた。

学生生活最後の日、思い出をカメラに収めようとする卒業生たち。

ビシッと決めたスーツ姿の男子学生、艶やかな袴姿の女子学生。

キャンパス中が、喜びと希望で満ちあふれていた。

 

わたしたちは入学式と同じ場所で記念写真を撮った。

息子は背が高いのに顔が小さくて、横に並ぶと公開処刑みたいになる。

だが仕方がない。

にっこり笑ってポーズをとる(だれこのおばさん😭)

 

こうしていると、この4年間のことが思い出される。

見上げれば桜の花が、いまを盛りと咲き誇っていた。

 

春がめぐりくるたび感じる想い

 

わたしが大学を卒業した春は、先行き不安しかなかった。

バブルがはじけ、社会は大混乱を極めていた。

客室乗務員を志望したものの、ことごとく失敗。

コンピューター会社に就職が決まっていたが、空の仕事が諦められないでいた。

だからわたしはあのとき、何からも卒業していなかった。

 

あれからいくたびの春を迎えたのだろう。

そういえば航空会社で飛びはじめたのも、わが子が誕生したのも春だった。

喜びに打ち震えるような美しい春を、いくつも経験してきた。

だけど悲しい春もたくさんあった。

桜を見るたびに涙がこぼれた日も。

桜なんてもう見たくないと願った日も。

 

今年の春のわたしは、母親業からの卒業。

自宅から会社までが近いため、家こそ出て行かないものの。

昨日までと違う息子がそこにいる。

いろんなことがあったけど、また新しい人生の始まり。

 

まもなく桜は見ごろを過ぎ、青々とした新緑の季節を迎える。

季節はこうして巡り巡って、人や環境も変わっていく。

どんなことがあっても、毎年かならず花を咲かせる桜のように。

強くて優しい人になりたいと思う。

 

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