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宝塚ファンにも そうでない人にも!ぜったいに読んでほしい傑作漫画【篠原千絵氏原作/天は赤い河のほとり】

宝塚ファンにも そうでない人にも!ぜったいに読んでほしい傑作漫画【篠原千絵氏原作/天は赤い河のほとり】

 

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ここのところ、古代ヒッタイト帝国に入りびたりだ。

宝塚歌劇 宙組公演「天は赤い河のほとり」を観劇してからというもの。

その主題歌が、アタマから離れない。

 

2度目の観劇後には、まんまとカスタマイズCDを買ってしまった。

3曲しか入っていないのに、エンドレスでリピート。

聴くたびに、舞台の感動がよみがえる。

わきたつ心は古代オリエントに飛び、物語のなかに何度もいざなわれる。 

 

思えば、もうこのあたりから病に冒されていたのだろう。 

お芝居に魅せられて、原作を読みたくなったと以前に記した。

いてもたってもいられず、マンガ喫茶デビューしたことも明かした。

結局、全巻セット購入を決意し、楽天カードに申込をしたところで話は終わっている。 

 

www.ciel114.com

 

今回は、この一連の行動が、どのような着地点をもって現在に至るかについて語る。

あの後、1週間程度でクレジットカードが届いた。

さっそくオンラインで楽天市場の本屋へ行き、「天河」文庫版全16巻をポチリ。

 

⇩購入した人のレビュー、星☆なんと4.9❗️

 

翌々日には、手元にやってきた。

早〜い!

とてもキレイに梱包してある。

透明なブックカバーも冊数分ついていて、親切この上ない。

はやる気持ちでページをめくる。 

 

「こ…これは…」

 

なにかに取り憑かれたかのように、心がざわつく。

この気持ち、たしか以前にも味わったことがある… 

 

「そうだ!」

 

「ベルサイユのばら」の原作を、はじめて読んだときの衝撃に似ているのだ。  

 

赤い糸ならぬ、赤い河に導かれた運命。 

驚きととまどいが、さざなみのように交互に押し寄せてくる。

もう、あれほど心焦がされる名作には出会えないと思っていた。 

でも神はわたしに、ふたたび甘く切ない悦びを与えてくださった。

こんなに素晴らしい作品を知らずに死ななくて、本当に良かった。

マンガ喫茶などでお茶を濁そうとした、あの日の自分が憎い。 

これは永久保存版として、死ぬまで手元に置いておく。

 

わたしが宝塚ファンになったきっかけ【ベルサイユのばら】

 

わたしがはじめて「ベルばら」を読んだのは、オスカルさまの享年と同じ。

(オスカルは、御年33歳のときにフランス革命で命を落とす) 

子どものころ、コミックも出版されていたし、アニメも放映されていた。

宝塚歌劇では今なお「宝」と呼ばれ、上演されつづけている演目。

それなのに、まったく興味を示さないまま大人になってしまった。

 

ところが、結婚して主婦となり。

生協パルシステムのカタログで、愛蔵版を見かけたのが引き金となった。

(なにかとわたしの運命のカギを握る生協さん) 

日本を代表する少女漫画を知らないのは恥だと、大人買いしてステイ先に持ちこんだ。

長編だし、ちびりちびりやろうと思ったのがまちがいだった。

 

おもしろすぎて、われを忘れる感覚。

まるで落雷にでもあったみたいな、しびれるような喜びに満たされる。

この作品を侮っていた、あの日の自分を憎む。

先を先をと渇望し、最後のページまで渇きが癒されない自分がこわかった。

戦闘でアンドレが亡くなるシーンでは、オスカルとともに、わたしも死んだ…

(つぎの日ちゃんとフライトしたけど) 

 

ヨーロッパの広い空の下。

ホテルの部屋でひとり、おいおいと声をあげて泣いた。

こちらは「天河」とアプローチが逆で、そこから宝塚に入れあげることになる。

ひとりのヅカヲタが、産声をあげた瞬間であった。

 

【天は赤い河のほとり】をおすすめする理由

 

さて、話を「天河」に戻そう。

この作品は、とにかく忙しい。

 

物語の伏線がとても緻密で

「こことここが繋がってたんだ!」

などと、胸のすく思いをしたかと思えば

「えっ!そうなっちゃうの!」

という、まさかの展開が待っている。

 

テニスでいうと、まさに「振り回し」練習。

わたしは、あっちこっち振り回されてヘトヘトになりながらも、恍惚とした疲労感に包まれていた。 

完読したいまも、うしさんのように感動を反すうして余韻に浸っている。

良質なワインと同じで、良質なエンターテイメントはアフターが長いのだ。

 

歴史とアクションとロマンスが織りなす、二次元最高のリアリティ。 

宝塚ファンのかたなら、いますぐにでも読んでほしい。

宝塚ファンでないかたにも、心の底からおすすめしたい傑作だ。

 

 

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