コンビニ人間とは誰のこと【村田沙耶香氏の小説「コンビニ人間」によせて】
フライトが終わった
さあ コンビニに行こう
開放的な足どりで 今日は何を買おうかと考える
セブンイレブンが好きだ
商品は良いし 接客も心地よい
仕事は大好きだけれど いいことばかりじゃない
どんな気分で訪れても 変わらずに出迎えてくれる
それがコンビニエンスストア
日本はコンビニという文化を もっと誇っていいと思う
外国のコンビニでは ぜったいにこうはいかないから
長距離フライトで目もあてられないほどヘトヘトのカラダ
時差もあいまってボロぞうきんと化したヨレヨレのココロ
そんなわたしを癒してくれる オアシスのような存在
それがコンビニエンスストア
お寿司におにぎり、おそばにおうどん
機内食で疲れきった胃袋に 和食の味が沁みる
白玉団子にわらび餅 抹茶パフェに水ようかん
和のスイーツは がんばったわたしを甘くねぎらう
添加物を懸念する声もあるけど
たまに食べるぶんには 問題ないんじゃないかしら?
ガチガチの健康より ウキウキの幸福をとりたい日もあるよね
家計を任される主婦なので ふだん割高なコンビニには行かない
でも行くとカゴいっぱい爆買いするから
「お箸は何膳にしますか?」ときかれる
ひとりぶんだなんて 恥ずかしくってとても言えない
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人気小説「コンビニ人間」を読んだ感想
芥川賞作家・村田沙耶香さんの小説「コンビニ人間」を読んだ
ふつうじゃない登場人物たち
奇妙で独特なストーリー展開
なんとも言えない読後感
軽いような でも重いような
不思議でつかみどころのない内容
読み手によっては評価が大きく分かれそうな作品
「コンビニのバイトは底辺」
という描かれ方をしているけど
わたしにとっては まぶしくてありがたい存在だ
いつも明るく元気にもてなしてくれるのだから
飛行機の上ではサービスをする側の人間だけど
コンビニの中ではサービスを受けてもいいのだ
ホステスさんたちがホスト通いするのと
あるいは同じ感覚なのかもしれない
のぞくたんびに新製品が出ているのもいい
時代の最先端を見ている気分でワクワクする
ところ狭しと並べられた陳列棚
その一糸乱れぬ整然さも 日本らしくてむしろホッとする
機械的とか無機質とか とかく否定的な表現をされがちなコンビニだけど
そこに安堵を見いだす人間だっているのだ
わたしもある意味 コンビニ人間なのかもしれない
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