2017年レコード大賞・紅白歌合戦に見る、ヒット曲の変遷と共通点

2017年レコード大賞・紅白歌合戦に見る、ヒット曲の変遷と共通点

 

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年が明け、一月も半ばを過ぎると。

暮れの喧騒はどこへやら。

また、いつもの暮らしが戻ってきた。 

 

年末年始をふりかえると。

レコード大賞や紅白歌合戦、カウントダウンTVなど。

各テレビ局で、華やかな歌番組が目白押しだった。 

 

同じアーティストがあちらこちらに顔を出すので、ヒット曲というのは自然と耳にのこってしまう。

 

人間の脳というのは、頻繁に接する人や物事に対して親近感を抱く作りになっているらしい。

 

これを心理学用語で「ザイオンス効果(単純接触効果)」と呼ぶそうだ。

マーケティングや営業など、ビジネスの場では戦略的に利用されるのだそう。

 

(だからなんども耳にする曲は、好感度が高いんだね)

 

今年流行したナンバーを例にとって、検証してみよう。

 

①: 西野カナ「パッ」

 

いまの音楽シーンを代表するアーティスト・西野カナ嬢。

正直いうと、彼女の歌には、つねづね違和感を感じていた。

今年のヒット曲「パッ」はとくにそうだった。

 

本当はやりたいこともいっぱいあるのに

メイクも落とさずベッドにダイブ

 

『それ、いちばんあかんやつな!将来イタい目にあうから、若いうちからちゃんとお手入れしとき!』などと、老婆心しかなかったのだが(笑)

 

何回も聞いているうちに『ウンウン、わかるわかる。たまには炭酸みたいにシュワっとハジけたいよね』と洗脳されている自分がいた(ちょろい)

 

②: SHISHAMO「明日も」

 

SHISHAMOという、女性ばかりの3ピースロックバンド。

 

良いことばかりじゃないからさ

痛くて泣きたいときもある

(中略)

昨日の自分を褒めながら

今日をひたすらに走ればいい

 

そうだね。

人生、一筋縄ではいかない。

いやなことがあっても、今日を生きなければ。

ほとんどの人が、この歌詞に共感すると思う。

 

③: AI【キラキラ】

 

人気テレビドラマ「カンナさーん!」の主題歌、AI &渡辺直美によるデュエット。

 

勇気を出して少しずつ

泣いて 笑って また進む

たまにさがって また進む

 

ウンウン。

ちょっとでも前進できたら、それだけで儲け物だよね。

わたしもあなたも頑張っているよ。

 

すべての応援歌はチーターに通ず

 

ムム?どの歌にも、どこか共通点があるぞ… 

 

昭和に脳内タイムスリップしてみたら、そのルーツが浮かび上がってきた。

それは、水前寺清子氏の「365歩のマーチ」だ。

 

一日一歩 三日で三歩 三歩進んで二歩さがる

 

つらいことがあっても、すこしずつ前に進もうとする気持ち。

それは時代が変わっても、人間にとって普遍的なものなのだ。

すべての応援歌は、チーターに通ず!

 

この歌の3番がまたいい。

 

人生は ワン・ツー・パンチ

歩みを止めずに 夢みよう

千里の道も 一歩から

はじまることを 信じよう

 

いつの時代も。

人間であるかぎり、だれもが多かれ少なかれ、生きづらさを感じている。

社会が、環境がかわっても、また新たな課題や問題が生まれる。 

 

それでも、人は夢を見る。

そう。

なんどでも顔をあげて、ふたたび歩きはじめる。

わたしたちに、立ち止まっている暇などないのだ。

 

歌というのは、時代を映し出す鏡であると同時に、いまを生きる人間を励ましてくれる、心の友なのである。

 

ところで、ワン・ツー・パンチの意味を調べたら、ボクシングの打法だということが分かった。

デジタル大辞泉によると、「ボクシングで、左(右)で軽く打ち、つづいて右(左)で強打する攻撃法」だそうだ。

 

人生は、一発では決まらない。

とどめを刺すことができるまで、あきらめずにパンチをくりだそう、というところか。

 

わたしは、いくつ空振りのパンチを打ってきたことだろう。

そして、どれだけ的はずれなところを叩いてきたのだろう。

 

傷ついたこぶしを、じっと見つめる。

でも、人生まだまだこれから。

 

たくさんの夢を握りしめて。

明日もひたすら、ワン・ツー・パンチだ!

 

 

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