【外資系エアライン日本人CA】5年のスタンバイを経てフライト復帰へ
このたび、フライト復帰が決まった。
2020年3月、コロナでスタンバイになって5年。
もう戻ることのないまま、退職を迎えるだろうと思っていた。
2025年11月より、本国での訓練が始まる。
今回は、ここに至るまでの経緯と今後について語る。
待ち侘びたこの日
それは、オンラインで英会話を教えている最中だった。
「今すぐ会社からのメール見て!」
同期からLINEが来たのに気づいたが、レッスン中だったので中身は見なかった。
その後、フライトに復帰できることを知ったわたしは、声を殺して泣いた。
5年分の想いが溢れて、息が詰まりそうだった。
会社は、わたしたちのことを見捨ててはいなかった。
5年の月日は長かった。
長い長い夢を見ているようだった。
悪夢に始まったが、幸せな夜もあった。
だけど正直、楽しいことより辛いことの方が多くて。
生きていることが恨めしいと思う日もあった。
優しいクルーたちの顔が浮かんだ。
わたしの名前を呼ぶ声が聞こえる。
懐かしいあの国に、もう一度飛んでいける。
本来の自分を、もう一度取り戻せる。
イニシャルトレーニングに向けて
嬉しい反面、不安も押し寄せてきた。
あれから5年、わたしは50代半ばとなった。
ロシア上空を迂回するため、飛行時間も長くなっている。
世間では『ミドルシニア』と呼ばれる世代。
ましてやCAの仕事は体力勝負。
健康面での懸念が大きい…どころではない。
訓練は、約1ヶ月。
すべてのライセンスが切れているため、新入社員と同じ訓練を受けなければならない。
この歳で、まるまる1ヶ月も、外地での厳しい訓練に耐えられるかどうか。
若いころなら、すぐにまたやり直せると思っただろう。
しかし、加齢は人を弱くする。
気持ち的にも、物理的にも。
若さゆえの根拠のない自信は、もう残っていない。
隠さず言うと、一からやり直すことに億劫さを感じている。
わたしのアイデンティティ【キャビンアテンダント】
しかしこの5年間、答えは何度も出ていた。
空の仕事に戻りたい。
飛行機を見るたび、そう思っていた。
わたしはサービス業が好きだ。
人を喜ばせるのが大好き。
自分がしたことで誰かが笑ってくれることに生きがいを感じる。
キャビンアテンダントの仕事は、わたしにとって理想なのだと。
その夢にもう一度手が届きそうな今。
心配ばかりしていてはもったいない。
体力が衰えたなら運動すればいい。
わたしはあの日から毎日10回、スクワットをしている(千里の道も…)
休会していたピラティスも再開するつもり。
そして気持ちも追いつけるように変えていく。
過ぎ去った5年間に感謝しながら。
これまで応援してくださったすべてのみなさまに。
まずは取り急ぎ、ご報告まで。
本来の意味での『ミセスCAのオン&オフ日誌』再始動です!
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