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【ネバーセイグッバイ】カマラーダと巡る宝塚への旅

【ネバーセイグッバイ】カマラーダと巡る宝塚への旅

 

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撮影時のみマスクを外しています(ピロっと出てるけど🤣)


宝塚に向かっている。

乗客まばらな、博多行きの「のぞみ号」

 

ひとつ空けた隣の席には、大分大学と書かれた赤本を広げた男の子。

白いページから、片時も目を離さない。

きっと明日が試験日なのだろう。

なんだか、親のような気持ちになってしまう。

 

大阪駅で、ヅカ友であり親友のKちゃんと待ち合わせている。

このたひの「ムラ」巡礼は、『NEVER SAY GOOD BYE 』を見るためだった。

 

二日連続でチケットを取ることに成功したので、宝塚ホテルに一泊することにした。

宙組ファンのわたしたち。

2020年の『アナスタシア』のときは、天国のような時間を過ごした。

だが今回はコロナで公演が中止となり、奈落の底に落とされてしまった。

 

このご時世、いつそうなるか分からないのは心に留めていた。

しかし、いざそうなってみると、涙が溢れて仕方なかった。

公私ともに苦しい日々が続くなか、一筋の光だった宝塚観劇ツアー。

神は、それさえも取り上げてしまわれるのか…

 

わたしは、Kちゃんに提案した。

舞台を観ることはできないけど、この旅行はキャンセルしたくないと。

Kちゃんと、宝塚について話すだけでも心は癒される。

宝塚の土地で、宝塚を感じるだけで、気分は晴れるだろう。

 

Kちゃんは快くOKしてくれた。

宝塚について話すと朝になってしまうくらい(ヅカオタ)のわたしたち。

高校が同じで共通の友達が多く、また息子が同学年など、話題には事欠かない。

わたしたちはカマラーダ(同志)

どんな苦境でも、ともに明るい未来を目指して進むのだ。

 

そうと決めたとたん。

ただじゃ転ばん!とばかりに、綿密なプランを立て始めた。

 

大阪駅に着いたら、まずはルクアでショッピング。

できれば、その前にタコ焼きが食べたい。

その後、マルーンカラーの阪急電車に乗って、宝塚駅へと向かう。

タカホ(宝塚ホテルの通称)にチェックインしたら、ラウンジでアフタヌーンティー。

夜は組カクテルを飲んで、宙組さんに思いを馳せる。

翌日は、歌劇団創設者・小林一三先生の邸宅を改装したレストラン「雅俗山荘」にてランチ。

梅田に戻って少し散策したら、夜の新幹線で東京に帰る。

 

宝塚の街は閑散としていることだろう。

劇場の扉は固く閉ざされ、あたりには冷たい空気が流れているはずだ。

 

だけどわたしたちは行く。

タカラジェンヌの魂が宿る、あの場所を目指して。

 

ここまで来たらホンマもんのオタクやと思うけど。

オタクなんやからしゃーない。

 

まもなく名古屋に到着する。

御園座では、星組さんが『王家に捧ぐ歌』を上演されている。

 

日本のどこかで宝塚の幕が開き、喜びに満ちた人々が集まっている。

マスクで隠れてはいるけれど、すべての人が微笑んでいるはずだ。

そう思うだけでも、胸がいっぱいになる。

 

ヒーローやヒロインに会えないかわりに。

わたしたちが、この旅のヒロインになる。

 

お隣の受験生は、折り畳みテーブルをハサミや付箋でいっぱいにして頑張っている。

わたしも、いろいろとがんばろう。

 

 

 

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