今週のお題「わたしと乗り物」
わたしと飛行機【キャビンアテンダントの仕事】
わたしはCA(客室乗務員)
「乗り物」といえば、もちろん飛行機。
見るのも、乗るのも大好きだ。
そして、その中で働くことも。
生まれも育ちも大阪のわたしだが、両親はともに九州の出身。
父母の田舎に飛行機で帰省するのが、幼少期の楽しみだった。
飛行機の搭乗口でアメちゃんを配る人に、ずっと憧れていた。
かっこいい制服を着て、颯爽と働いている。
いつしか、スチュワーデスになりたいという夢が芽生えていた。
就職活動では、JALやANAなど日本の航空会社を受験したが、ことごとく失敗。
意に反する職(プログラマー)についたが、既卒で外資系CAの受験をつづけた。
まるで、倒れても倒れても起き上がる、しつこいボクサーのように。
わたしは、航空会社の門を叩きつづけた。
パンチドランカーになる寸前、扉は開かれた。
扉のほうが根負けしたと言ってもいいだろう。
そしてその扉の先は、素晴らしい世界へとつながっていた。
あれから、四半世紀近く。
わたしはまだ、飛行機で働いている。
スチュワーデスからキャビンアテンダントへと、呼び名が変わっても。
フライトの思い出を残そうと、ブログまで始めてしまった。
わたしのつたない文章を、読みにきてくださる人がいる。
飛行機への憧れは、いくつもの出会いへとつながっていった。
気づけばアラフィフ。
見た目とちがって、体力勝負の過酷な労働。
正直、いつまで体がもつかわからない。
(この点においても、プロボクサーに共通するものがある)
それでもわたしは飛ぶ。
リングがボクサーを必要とするように。
空がわたしを必要としてくれる限り。
そして空がある限り、飛行機は飛ぶ。
世界中の人たちの、たくさんの思いをのせて。
お客さま一人一人の気持ちに寄り添ったサービスができるよう、初心を忘れずにいたい。
飛行機とわたしの旅は、まだまだつづいていく。
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