ガチ勢とは【英語で意味を考えてみた】
みなさんは「ガチ勢」という言葉をごぞんじですか?
そして、それを英語で何というか分かりますか?
Weblio辞書には、以下のように記されています。
ある物事に全力で取り組んでいる人々を意味するスラング
主にゲームプレイヤーのタイプを表す言葉
「ガチ」は真剣勝負などを意味する「ガチンコ」を略したもの
そして、ガチ勢の「勢」は勢力のこと。
直訳するならば、「ガチな勢力」
しかし、読みかたは「がちせい」ではなく「がちぜい」です。
若いかたには耳慣れた単語なのかもしれませんが。
わたしたち世代より⤴︎には、あまり浸透していないと思われます。
ときどき息子が使っていたので、文脈から何となくイメージできてはいたけど。
まさか人から、その意味を尋ねられることになろうとは。
しかも、外国の人から。
ガチ勢Tシャツ
ある日のフライトでのこと。
オーバーウィングエグジット(翼の上にある非常口)付近にて、ご乗客の皆さまをお迎えしていたとき。
前方の搭乗口から、ピンク色のTシャツを着た外国人のお客さまが、こちらに向かって歩いてこられた。
遠目に、なにか書いてあると思って何気に見ていたら。
その文字がだんだん大きくなってきてワロタ。
「ガチ勢」
彼の体の前面に、デカデカとこう書かれてあったのだ。
いたってふつうの顔つきで、ガチ勢を名乗る男性。
わたしは思わず吹き出してしまった。
すると彼は、不思議そうにこう言った。
「ナンテ書イテアルンデスカ?」
(知らんかったんかーい)
わたしは、そうツッこんでしまいそうなのを、グッとこらえて考えた。
ガチ勢…ガチ勢の意味って?
なにかに必死、もしくは「本気と書いてマジ」なひとたちのことよね?
ただでさえバタバタのボーディングタイム。
わたしが即席であみだした英訳は。
A person who has a strong enthusiasm for something
(なにかに対して、強い情熱をもった人間)
まずまずの出来だと思うんだけど、どない?
とっさに良い訳が浮かんで悦に入るわたしとは対照的に、彼は微妙な表情で「サンキュー」と言ったあと、おとなしく席についた。
ガチ勢さんにしては、とてもクールな対応…
あとになって調べてみると、いくつかの例がヒットした。
hardcore gamer(ハードコアなゲーマー)
enthusiast(熱狂者・愛好家・オタク)
expert(専門家・エキスパート)
おおおお、あながち外れてはいなかった!
基本的には、ゲームに激しくハマっている人たちを指すようだが、 なにかを極めている、なにかに真剣に取り組んでいるという広義な意味で、応用が効く言葉だと思う。
気になって、大学時代に使っていたロングマン現代英英辞典を引っ張り出してきた。
enthusiast = a person who is habitually full of enthusiasm
(習慣的な、あふれんばかりのマニアックさを持つ人間)
わたしの思いついた訳と、ほとんど変わらなかった。
てか、ガチ勢調べるのに英英辞典をひっぱってくるあたり、わたしもガチ勢かも。
ね、ね、こんなふうに使うのよね?(ちがうか)
「ちょっと極端なくらい何かに傾倒しているさま」を表すときにも用いられる。
たとえば、「ガチ勢のヅカファン」とか?(わたしか)
そのうちこの言葉も、広辞苑に載る日が来るだろう。
何事も、のめり込めることがあるのはいいことだ。
オタク万歳!
ネットでもいろいろと検索していると、あのお客さまが着ていたTシャツが売っていた。
これとまったく同じ!
いったい、どこで買ったんだろう?(笑)
漢字Tシャツといえば。
ひと昔前までは「一番」「将軍」「侍」など、正統派のロゴ?が入ったものが人気だった。
だれにでもわかる単語がほとんどだったので、英訳するのも簡単だった。
だが昨今のTシャツにプリントされたフレーズは、含蓄⁉️に富むものが多い。
それにしても。
自分の服に書いてある言葉の意味を知らずに着ているなんて。
場合によっては、危険なフレーズだってあるのに。
そういう人には「ガチ勢」なんかより、「猛者」って書いてあるTシャツのほうがお似合いかも!
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