東日本大震災から7年目に思うこと

東日本大震災から7年目に思うこと

 

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東日本大震災から、ちょうど7年。 

 

地震や津波で亡くなられた方々、ご遺族の皆様には、心よりお悔やみを申し上げます。

 

わたしは、阪神・淡路大震災を大阪で、東日本大震災を東京で経験しました。 

 

東日本大震災の当日。

わたしたち家族は、別々のところにいました。 

 

交通網が麻痺していたため身動きが取れず、それぞれが違う場所で、不安な夜を過ごしました。

 

当時、息子はカトリックの学校に通っていました。

 

サッカー部の活動中に被災したため、自宅へ帰ることができず、ほかの児童たちといっしょに学校のお御堂で夜を明かしました。

 

3月といえども、かなり冷えこむ晩でしたので、息子はとても寒がっていました。

人一倍大きな子でしたから、配布されたアルミシートから体がはみ出していたのです。

 

すると神父様はそれに気づき、ご自分のマントを脱いで、息子にかけてくださったそうです。 

ご自身もきっと、寒い思いをされていたはずなのに。

 

惜しみない愛を差しのべてくださった、心優しい神父様。 

息子は、どれほど救われたことでしょう。

その温もりに包まれて、安心して眠りについたと言います。

 

あれから7年。

息子は高校生になりました。

いまも元気に、サッカーをつづけています。

おかげさまで、感謝の気持ちを忘れない子どもに育ちました。

 

自然の脅威と対峙しなければならないとき。

人は、人の温かさに救われます。 

 

今後、いつどこで天災に見舞われるかわからない世の中。 

そのとき自分がどう動くのかが、人として生まれたわたしたちに与えられた課題だと思います。

 

 

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