さかい最高!さあいこう!
「あきまへん」=「あかん」の丁寧語。
「あかん」は、もともと「埒があかない」の「あかない」から来ているようだ。
同義語「あかぬ」の語尾にある、打ち消しの助動詞「ぬ」の撥音便化だと推測される←どうでもいい情報
さて、本題に入ろう。
南海電車のつり革広告
ごらんの広告には、「堺の古墳?あきまへん!」とある。
堺市が誇る世界一のお墓、仁徳天皇陵に関する記述である。
(追記: 仁徳天皇陵は、2019年7月、ユネスコにより世界遺産に登録されました)
「あきまへん」=「あかん」の意。
一見ディスっているかのように思われるこの広告。
しかしよーく読んでみると、古墳は魅力が多すぎて「飽きまへん」
すなわち、「飽きない」んだそうだ。
さすがは「あきない」(商い)の街!
さらに読み進めると、古墳のスケールに「コーフン」すること間違いなし、と書いてある。
コフンに興奮。
そうそう、そうよ、このしれっと感。
しれっとかます。
かましたもん勝ち。
大阪の広告は、ほんますごいわ(笑)
堺 わたしのルーツ
じつを言うと、わたしは仁徳天皇陵のすぐそばにある大学に通っていた。
英文学科だったが、原文ではなく訳本に頼ってばかりいたので、自分たちのことを国文学科と呼んでいた(それこそ「あかん」)
少子化の影響で、他の大学と合併してしまったが、大仙の緑に恵まれたキャンパスで学んだ日々を、決して忘れはしない。
かつて商人の街として、その栄華を極めた堺。
「もうかりまっか?」
「ぼちぼちでんな。」
という会話が、きっとあちこちで交わされていたはずだ。
そんな活気あふれる場所で、幼きころから脈々と培ってきた「大阪魂」の総仕上げ?をした。
『わたしのルーツは、ここにあったんだ』
なじみの南海電車に揺られながら、なぜだかイタ気持ちいい郷愁にかられた。
これからも、愛する街「さかい」の益々の発展を、心から願っているさかい。
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