ミセスCAのオン&オフ日誌

外資系CA /英会話講師 Vikiのブログ

5円を笑う者は5円に泣く【CAスクールでの厳しいレッスン】

5円を笑う者は5円に泣く【CAスクールでの厳しいレッスン】

 

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みなさんは、CAになるための学校があることをご存知だろうか? 

 

わたしたちの時代には「スチュワーデススクール」と呼ばれていたが、今は「エアラインスクール」という呼び方が主流のようだ。

 

美しい所作、好ましい受け答え、感じの良い服装やヘアメイク。

CAになるためのノウハウを、徹底的に学べる場所だ。

 

航空会社に「ご縁」がありますように

 

わたしは大阪出身。

大阪の大学を卒業してから、京都にある某名門CA養成スクールに通っていた。

 

そこでの授業は、それはそれは厳しいものだった。

 

学院長が航空会社とのパイプを持ち、優秀な生徒は推薦してもらえるので、授業の一回一回がまさに真剣勝負だった。

 

www.ciel114.com

 

ご縁の5円によるご縁のためのレッスン

 

思い出深いレッスンに、5円玉をヒザ小僧とヒザ小僧の間に挟んでおくというのがある。

 

面接官と向き合った際に、ヒザ頭が開いているとお行儀が悪く見えるので、なんとしてもココをくっつけておかなければならない。

 

膝を揃えていることなんて簡単だと思った、そこのアナタ!(ビシィッッ)

 

これが長時間つづくと、なかなかツライのだ。

 

押し寄せるプルプル感に耐えながら、講師の話をにこやかに聞かなければならない。

 

気を抜いて少しでもヒザが開くと、5円玉は床に落ちる。

 

落とした者は、どうなるか。

 

チャリーン…

 

教室中に響き渡る、5円(ご縁)が遠のく音。

 

まるで血の気が引くような、冷たく硬質な音。

 

皆に戦慄が走る。

 

「そこ!落としましたね!」

 

間髪入れず、講師から激しく叱責される。

 

わたしはヒザに挟んだ5円玉を落とすまいと必死で、もはや講義の内容は覚えていない。 

 

だが努力の甲斐あって、ずいぶんと内ももは鍛えられたと思う。

 

もし外資系エアラインで膝コインチャレンジしたら

 

おかげさまで、現在の航空会社に5円ならぬご縁をいただけたわたし。

あれから20数年経った今でも、忠実にこの教えを守りつづけている。

 

しかしヨーロッパのクルーは、たとえお客さまと向かい合わせのシートであろうが。

ヒザを揃えるどころか、足を組んだりしている。

 

うちのみんなにも、あの授業、いちど受けてもらいたいな。

 

「チャリーンチャリーンチャリーン」って。

きっと、教室中で外貨が落ちる音がすることだろう。

 

 

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