オーロラ ・パニック
あなたは、オーロラを見たことがありますか?
運がよければ、飛行機の窓から見ることができます。
それには、いくつか条件が整わなくてはなりません。
その条件とは?
それが整ったとき、人々がとる行動とは?
今回は、オーロラにまつわる驚きのエピソードをご紹介します。
(写真は、わが社の機窓から見えたオーロラ)
オーロラ〜人を狂わせる魔性のネオングリーン〜
寒い冬の時期。
わが社の機内から、オーロラが見えることがある。
しかしそれは「ヨーロッパから日本に向かう便の、進行方向左手側限定」である。
お休み中のお客さまを起こさないよう。
ナイトフライトでは、極力機内アナウンスを控えている。
だがその日のパーサーは、キャビン中に響きわたる声でアナウンスをした。
「みなさまの左手に、オーロラがご覧いただけます」
あまりに綺麗に見えるので、お客さまと感動を分かち合いたいと、サービス精神を発揮したのが仇となる。
大きな歓声とともに乗客が立ちあがり、いっせいに左側の通路めがけて突進!
あっという間に、機体の右側がもぬけの殻に😱
ちょうど左側通路で免税品販売をしていたわたし。
重いカートを引きながら、客室のまんなかで立ち往生してしまった。
通路の前方にも後方にも、オーロラをひと目見ようと、びっしりお客さまが立っている。
あちこちでカメラ撮影が行われ、カートを戻すことも進めることもできない。
「お〜きゃくさま〜失礼いたします〜カートが通ります〜お通しくださ〜い」
叫びつづけること、数十分。
お客様をかきわけながら、なんとか所定の位置まで戻ったが、免税品の売り上げはゼロだった。
「モノより思い出」
某CMのキャッチフレーズさながら。
そして、われわれの収益は…
「プライスレス」(シャレになっとらん)
ほどなくして、オーロラが消えた。
みんな自分の座席に戻り、さきほどの喧騒がウソみたいに静まり返った。
わたし「なんて日だ…」
オーロラ豆知識
ところでオーロラというのは、ほぼジャパニーズイングリッシュ。
英語では「Northern Lights(ノーザンライト)」という。
蛍光グリーンの鮮やかな光が、生き物のようにうごめく。
大自然が繰り広げる、色と光のページェント。
オーロラ発生の原理については、よそで調べて頂くとして(丸投げ)
気になる飛行機の安全性についてお話しよう。
「乗客が片側に寄ることで、飛行に影響はないのか?」とパイロットに尋ねたところ。
「ちょっと傾くかもしれないが、すぐに水平に戻る」そうなので、とくに安全面での問題はないそうだ。
バランスを崩して墜落でもしたらどうしようと焦ったけれど、飛行機はそれほどヤワじゃないみたい。
ちなみに、オーロラを見た人は幸せなれると言われている。
あなたもぜひいつか、ご覧になってみてはいかがだろうか。
▶︎オーロラ関連記事
人気ブログランキングに参加しています、
応援クリックをいただけると励みになります⇩