大阪の広告はシュールだ
笑いのテーマパーク、大阪。
街中に貼られた広告も、いちいちおもしろい。
インパクト勝負のものが多いなか、わたしが好きなのは、一見ふつうに見えて、しれっとウケを狙っているもの。
笑いもワインと同じで、あとからジワジワくるもののほうが秀逸なのだ(ほんまか)
つり革広告に見る大阪魂
たとえば、とある電車のつり革広告。
下の写真を、よーくご覧いただきたい。
動物園の人気者、カンガルーさんが横になってくつろいでいる。
その傍らには、「ぼちぼち夜や…起きよか」
動物の夜行性を、大阪弁のキャッチコピーに置き換えるあたり。
ゆるさの中にも、たしかなメッセージ性を取りこむ巧みさといったら。
ぼちぼち…
ぼちぼち…
カンガルーが「ぼちぼち」て。
この「しれっと感」がたまらない。
無責任にオモロいことをかましておきながら、素知らぬフリをしている。
わたしも、そんな笑いを発信できる人間になりたい。
動の笑いと静の笑い
大阪といえば、大げさに騒ぎ立てて笑いをとるイメージが強いかもしれない。
だが大阪人は、笑いというものが、それほど単純ではないことを、生まれながらに知っている。
いかにもわかりやすい「動の笑い」
静かにあとをひく「静の笑い」
大阪で生まれた女やさかい。
大阪には、このふたつが等しく存在しているということを、ひきつづきお伝えしていきたい。
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駅のポスターも、ジワジワくるで。
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