春野寿美礼さん【天使の歌声】と騒音トラブル
現在上演中の人気作品「ファントム」
そしてつい先日、千秋楽をむかえた名作中の名作「エリザベート」
宝塚歌劇を代表する、このふたつの演目で主演をつとめたタカラジェンヌがいる。
それは、元花組トップスター・春野寿美礼さん。
宝塚史上にさんぜんと輝くその名は、現役時代をご存知のないかたにも、あまねく轟いている。
わたしもオサさん(春野さんの愛称)の歌声に魅了され、足しげく劇場に通ったひとりだ。
だれにもまねのできない、独特のベルベットボイス。
聴くものすべてを、崇高な場所へと連れていく不思議なパワー。
神の使いのようでありながら、そこはかとなく哀愁がただよう歌声に、郷愁をおぼえるかたも多いのではないだろうか。
それほど歌がお上手なオサさんだが、ご自宅で歌の練習をしていたら、近隣の住民のかたから苦情がきたことがあるという。
ツイッター上のヅカファンたちからは、「ぜひ同じマンションに住みたかった!」という声があがっている。
だが、宝塚ファンではないひとたちからすると、やはり騒音でしかなかったのだろう。
わたしなら、コップを壁にあてて聴き入るのに⇦やめなさい
芸術と日常の間で
偶然にもきのう、子どものピアノの音に苦情がきて悩んでいる友だちと、グループラインで話をした。
まだ小さいけれど、由緒あるコンクールで優秀な成績をおさめている、将来有望な男の子だ。
フェイスブックで動画を見たことがあるが、まさしく天使の音色。
しかし芸術と日常は、とかく相容れないものなのだろう。
音に関する問題は、とにかくデリケート。
双方の感じかたが違うので、なかなか解決するのは難しいと思われる。
昔、ミュージカル「エリザベート」で、ラウシャー大司教を演じられた元タカラジェンヌとお話をする機会があった。
ラウシャー大司教さまのナンバーといえば
教会を襲う過激派を〜弾圧粛正してください〜♪
である。
この一節を、毎晩お風呂のなかでくりかえし練習していたという彼女。
すると、ご近所のかたから「こわいからやめてください」と言われたそうだ。
たしかに、夜ごと近所からドスのきいた声で
弾圧〜粛正〜弾圧〜粛正〜
などと聞こえてきたら、いったい何事かと思われるに違いない。
オサさんが、かつてのご自宅で
死ねばいい!
と叫んだかどうかはわからないが、なにも知らないひとが聞いたら恐怖でしかないだろうな…
前述の友だちの件だが、息子さんが大成したあかつきには「同じマンションに住みたかった〜!」 と騒がれる日がくるから頑張って!と、みんなで励ました。
春野寿美礼さんの代表作 おすすめブルーレイ
どこか浮世離れしたお役の似合うオサさん。
エリックもトート閣下も、ほんとうに素晴らしかったです。
ファントムファン、エリザベートファンのかたには、ぜひご覧いただきたいと思います。
💿 ファントム
💿エリザベート
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