アメリカのホストファミリーと紡ぐ、あたらしい絆

アメリカのホストファミリーと紡ぐ、あたらしい絆

 

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師走に入った。

 

大学入試を控え、受験戦争も佳境を迎えている。

 

ここにきて、苦手だった英語が好きになったと言う息子。

無事に進学できたら、海外留学がしたいそうだ。

 

フェイスブックでわたしのホストファミリーと友達になり、大学が決まったら会いに行きたいと言いだした。

 

それはいい考えだ。

わたしも、ぜひ彼らに再会したい!

 

さきほどメッセンジャーで、ホストマザーのベバリーに連絡すると、秒で返事が返ってきた。

 

Our house is always open to you and your family.

(いつでも大歓迎だよ)

 

最後に会ってから、もう四半世紀以上が経つというのに、かわらず大きな心で迎えてくれるバリック家。

 

あったかいなぁ。

あの家も庭も教会も、あのころのままだろうか。

 

 

📕 わたしの、はじめての海外経験エピソードはこちら 

www.ciel114.com

 

 

新時代のコミュニケーション

 

人の心は変わらなくても、通信手段の変化には目を見張るものがある。

 

たとえば「受験が終わったら会いに行くね」という一言を伝えるだけで、どれほどのステップを踏まなければならなかったことか。

 

【エアメール編】

書こうと決意する➡︎便箋を用意する➡︎文章を書く➡︎封をする➡︎切手を貼る➡︎郵便局に行く➡︎投函する➡︎返事を待つ

 

【電話編】

かけようと決意する➡︎電話番号を調べる➡︎国番号などを考える➡︎時差を計算する➡︎国際電話をかける➡︎会話をする

 

これでやっとこさ、一つの約束が成立したのだ。

 

それがいまでは、SNSやメールを通して、簡単にやり取りができる世の中に。

 

世界は、ほんとうに近くなった。

 

息子よ。

世界と関わるプロセスは容易になった。

 

だけどそのぶん、関わりの内容が問われる時代に突入したと思う。

 

大学に入ってなにができるか。

社会に出てなにができるか。

 

昔と比べて選択肢が増えたぶん、迷いも多い。

 

息子よ。

君はいま、何にだってなれる可能性を秘めている。

 

失敗ばかり繰り返してきた母だけど、そこから学べる君はラッキーだ。

わたしを踏み台にして、これからいろいろなことを学んでほしい。

 

まずはわたしの原点である、サンタクルーズへ行こう。

 

あのころ2歳だったジェイコブは、ホストファーザーのリチャードと同じくらいの年齢になっている。

 

そして息子は、あのころのわたしと同じくらいの年齢に差しかかろうとしている。

 

一周まわって、またはじめよう。

あたらしい絆を紡ぐことを。

 

 

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