iPhone 8 Plusに機種変更
モノ持ちのいいわたしが、5年以上使用した携帯を買いかえた。
機種変するといろいろ大変だから、写真の画像が悪かったり、動作が遅かったりという欠点を、見て見ぬふりをして過ごしてきた。
しかし最近になって、楽天やヤフーから
このバージョンでは、今後サービスが受けられません
などという通知が届くように。
それはさすがに困る。
というわけで、重い腰を上げてドコモショップへ向かった。
会社からiPadが支給されていることもあり、つぎに買うならiPhoneにしようと思っていたので、それも面倒くさいと感じた理由のひとつだ。
わたしはアンドロイドしか使ったことがない。
異なるOS間での引き継ぎに手こずったという話をよく耳にする。
「アイオーエス」のことを長年「イオス」と呼んでいたわたし。
iPhoneに乗りかえるには、清水の舞台から飛び降りるレベルの気概を必要とした。
飛び降りたまんまじゃ帰って来られないので、命綱をつけておかなければならない。
命綱=機種変更する前にしておくべきこと
まずはデータのバックアップを取る。
それからApple IDを取得して、各種SNSを移行する。
フェイスブックやインスタ、ツイッターに関しては、新しい端末でアプリをダウンロードしてログインするだけだったが、時間がかかったのがライン。
現時点では、OSが違う機種同士だと、トーク履歴が引き継がれないというのだ。
それは、これまで重ねてきた友達との会話、すなわちその人との交流の歴史が見られなくなることを意味する。
「うっそーん!」
しょっちゅう見たりはしないけれど、過去のやりとりをさかのぼって思い出に浸ったり、大事な連絡事項を確認したりと、いまやラインのトーク履歴は覚え書きのような役割を果たしている。
それらが、あとかたもなく消えてしまうのだ。
わたしは必死になって古いトーク履歴を読み返した。
膨大な量の会話。
読んでいると当時の気持ちがよみがえってきて、気づけば郷愁にふけっている自分がいる。
「こんなことしている場合じゃない!とっととキシュヘンせねば」
と奮い立ち、ナナメ読みしてなんとか読破した。
たいせつな会話はスクリーンショットを撮った。
トークのなかにある写真はアルバムに保存した。
それは、とてつもない忍耐力がいる作業だった。
わたしみたいに、泥棒をとらえてから縄をなうことのないよう、写真を送ってもらったら、面倒でもそのつど保存しておかれるのをおすすめする。
機種変して気づいたこと
機械オンチかつ、要領が悪いわたしは、機種変を完了するまでに数日間を要した。
一見無駄な時間のように思われるが、これらの行為を通して、再認識できたことがある。
それは、わたしはいつの日もひとりじゃなかったということ。
いつもだれかの温かい声が、楽しい笑い声が、わたしを包んでくれていた。
自分の人生を、たったひとりで歩んでいるような気持ちになったとき、昔のラインやメールを読み返してみるといい。
あなたを愛し、支えてくれる人がいることを、あらためて実感できるだろう。
同時にもうひとつ、気づいたことがある。
それは、トーク履歴が消去されても、失うものはなにもないということ。
あなたが歩んできた道、だれかといっしょに築いてきた大切なものたちは、小さな端末だけじゃなく、心のなかに確実に保存されているのだから。
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