みんなちがってみんないいパート2
今回は、赤点よりすごい「0点」についてお話します。
ZERO
あなたは、0点を取ったことがありますか?
1ケタ、もしくは10なん点という点数はあっても。
0という点数は、なかなか取れるものではないと思う。
ゼロ〜。
そこには、なにも存在しない。
いや、なにもないが、そこにある。
(どっちでもええって笑)
いずれにせよ、さざなみすら立たない、無の極み。
わたしはかつて、いちどだけ、その境地に達したことがある。
思い出してみよう。
わら半紙に刻まれた、ゼロという赤い文字。
先生公認の0点
あれは、高3の夏休み明けの宿題考査だった。
国公立大文系志望のわたしは、二次試験レベルの数学が必要ではなかった。
それゆえ数学のオサム先生から、事前にこのテストについて「ビキちゃんは0点でもええよ〜」と言われていた。
「オサムちゃん(みんなからそう呼ばれていた)ほんまにええのん?」
「かまへんかまへん、そのぶんあんたは、共通一次の勉強がんばり。」
かくして、先生じきじきに【0点OK】の許可を得たわたし。
本当にその範囲を勉強しないまま、宿題考査当日を迎えた。
当然ながら、一問もまともに解けやしなかった。
でも、粘着質なわたしは、なんとか部分点を稼ごうと思って、一応「それらしいこと」を記入しておいた。
しかし、それらは屁の役にもたたず、予定通りゼロと書かれた答案を手にすることになった。
わたしは放課後、自分の至らなさを棚に上げて、先生をなじった。
「オサムちゃん、ホンマに0点やったやん!」
「ええねんええねん、ビキちゃんは、共通一次の勉強がんばり。」
数学との死闘
わたしは数学が大の苦手で、模試でも200点中100点を取るのがやっとだった。
国語と英語は得意だったので、だいたいの過去問で200点満点を取ることができていた。
「あとは数学さえ成績アップすれば、志望校に手が届くんだ!」
わたしは、命がけで共通一次数学に取り組んだ。
そして共通一次本番。
努力の甲斐あって、数学は150点をマーク!
わたしにしては上出来だ。
国語も、9割以上取れている。
だが、得点源だった英語が、まさかの150点だった。
勉強前…100(数学)+ 200(英語)= 300
勉強後…150(数学)+ 150(英語)= 300
英数の合計点、いっしょやがな!
勉強してもしなくても、3教科の平均点が変わらないなんて。
こんなことになるのなら、もっと生物や日本史に時間を割くんだった……
英語に対する慢心が招いた、悲しい結末だった。
だが長い目で見ると、大嫌いだった数学を、あそこまで頑張れたという自信につながった。
結果には、つながらなかったけれど。
得意科目 不得意科目
ときは過ぎ。
同窓会で赤点の話になり、わたしがムンクになった日のことをお話しした。
📕 みんなちがってみんないいパート1はこちら
じつは、これには後日談がある。
なんと、この記事に登場する某国立大学教授のOくんも、赤点を取ったことがあるというのだ。
高2のとき、古文の宿題考査で9点だったと。
聞けばそれは、百人一首のテストだったらしい。
(9首しか覚えてなかったんかい!)
そのテストには覚えがないけれど、おそらく点数は良かったと思う。
なぜならわたしは、クラス対抗百人一首大会で優勝し、代表者として校内大会に出場するほどだったからだ。
しかし井の中の蛙、大会を知らず、もとい大海を知らず。
あっけなく敗退し、クラスに貢献することはできなかった。
それでもわたしは、古文や漢文が好きだ。
いまだに仲のいい友達と、漢文でラインしたりしているほど(ヘンタイ)
それにしても。
どうして理系の人たちは、古文漢文をないがしろにするのかしらね。
そういうわたしだって、人のこと言えないけど。
なぜなら、0点のテスト範囲は、ほかならぬ「微分積分」だったから(笑)
📕わたしのもう一つの鬼門、理科についてはこちら
人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックをいただけると励みになります⇩