空前の日本ブーム
日本食、 日本茶、マンガ、そしてコケシ。
なかでも、ジャパニーズグルメの人気は高まるいっぽう。
わが社のクルーも例にもれず、フライトで日本に来たら、スシにヤキトォーリ(なぜか伸ばす笑)を、思うぞんぶん堪能しているようだ。
ところで、ヨーロッパ人の名前には、ちょっと寿司ネタっぽく聞こえるものがある。
トロ、エビ、ウニ、アジ…などがそれだ。
ある日、トビアスという名のクルーに「トビッコ」というあだ名を付けたら、いたく気に入られた。
以来、日本に来るたびに、「My name is Tobikko」と自己紹介しているという。
他のクルーが「なにそれ?」と聞いたときに、「魚のたまごらしいよ!」とウキウキ答える彼に、
「あんた、ホントにそれでいいの?」って真顔で返されていたのがおかしかった。
漢字が大人気
漢字というのも、欧米人にとっては憧れのようだ。
腕やら腹に、漢字のタトゥーを入れている人をよく見かける。
日本人の名前は、たとえば「幸子」なら「ハッピーチャイルド」のように、それぞれ意味があって良いと羨ましがられる。
彼らの場合、saint(聖人)の名前から選んだり、歴史上の人物にちなんだり、ご先祖さまの名前を受けついだりするのだが、名前自体に意味はないらしい。
だから、いつも当て字をしてくれとせがまれる。
わたしはクリエィティビティを働かせ、その人に合った漢字を当てがってやる。
アナトラには、穴虎(tiger in a hole)
ベントには、弁当(lunchbox)
そして前述のトビアスには、飛び明日(fly tomorrow )
明日を飛ぶ。
なんて素敵なんだろう!(自画自賛)
コケシラバーズの台頭
冒頭で、こけしがキテルと書いた。
静謐な佇まいと、シュッとしたフォルムが、なんとも言えないのだそうだ。
欧米の家屋にどうやって飾るのか疑問だったが、写真を見せてもらったら、とても素敵な空間ができあがっていた。
あるとき一緒に飛んだパーサーは、成田周辺の蚤の市だかフリーマーケットだかで、コケシをしこたま買いこんでいた。
こけしたちの足の裏に、なんか日本語でいっぱい書いてあるから翻訳してくれと言われて、着陸前にパーサーについて行ったら…
ものすごいことになっていた!!!
パイロットたちが出払ったバンク(休憩室)に置かれた、数十体のこけし…
大きいものから小さいものまで、よくぞここまでと感心するくらい、おびただしい数のこけしさんたちが、ベッドの上に所狭しと並べられていた。
足の裏というか底?を見ると、どれも達筆な文字で何やら書き込まれている。
しかし、日本人のわれわれにも解読できないくらいだから、そうとう古いものだと推測される。
あのパーサーは、自国に着いて、無事に税関を通過できたのだろうか。
いまでも、それだけが気がかりだ。
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