やさしい関西弁講座
みなさん、こんばんは。
やさしい関西弁講座の時間です。
関西弁 ど短期集中講座
今日のテーマはこちら。
1️⃣ 一音節の単語につく助詞の省略
2️⃣ 一音節の単語の正しい発音
方言を話すとき。
助詞に気をつけると、ぐっと自然な印象になります。
また、正しい発音の仕方を学ぶことによって、よりネイティブに近づくことができます。
「ネイティブスピーカーのように話してみたい!」
という人は、この単元をしっかり勉強してくださいね。
それでは、さっそく参りましょう。
第一章【助詞の省略】
おもな例文をあげてみましょう。
主語を表す「が」の省略
a 毛あらへん(毛がない)
b 根はえてきた(根が生えてきた)
c 目とびでる(目が飛び出る)
いずれも、格助詞の「が」が省略されているのが分かりますね。
【参考文献】以下の記事にある「手ベタベタ」という表現も、こちらに分類されます。
「手がベタベタになる」の「が」
すなわち、主語を表す格助詞の「が」が、省略されているのがわかります。
連用修飾語を示す「を」「に」「へ」などの省略
d 蚊ころした(蚊を殺した)
e 血すうたろか(血を吸ってやろうか)
f 木のぼる(木に登る)
g ミナミ行く(ミナミへ行く)
ここでも、格助詞の「を」「に」「へ」が、それぞれ省略されていますね。
「蚊を」「血を」など、対象を表す「を」
「木に」など、場所を表す「に」
「ミナミへ」など、方向を表す「へ」
これらはみな、連用修飾語をつくる働きをしています。
それらをみな、スパーンと省略したるのです。
第二章【一音節の単語の発音方法】
関西弁では、助詞を省略するさいに重要なことがあります。
それは「毛(け)」「根(ね)」「血(ち)」など、一音節からなる単語を発音するとき、かならず語尾を伸ばすということです。
ケェーあらへん
ネェー生えてきた
チィー吸うたろか
といった具合に、しっかりと語尾を伸ばすのがポイントです。
このほかにも、たくさんの省略形があります。
声に出して読んでみましょう
① 胃いたい
② 歯ぬけた
③ 背のびた
④ 差つける
⑤ 詩よむ
⑥ 手かして
⑦ 絵かく
⑧ 戸あける
⑨ 実でる
こちらは、練習問題も兼ねています。
ご自身で、それぞれに格助詞を入れてみてください。
答えは記事の末尾に…ございません(笑)
関西に赴任されたばかりの会社員のかた。
関西の学校に入学された学生さん。
ご主人の赴任にともない、関西に来られた主婦のみなさん。
本講座が、関西弁理解の一助となりましたら幸いです。
上級関西弁講座のご案内
ネイティブ向けには、上級関西弁講座もご用意しております。
テーマは、関西人には欠かせない「アメちゃん外交」
そして、アメなどの名詞につく「敬称の規則性」についても検証します。
ご興味のあるかたは、ふるってご参加ください。
【上級者向け】「アメちゃん賛歌」はこちらから⇩
人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックをいただけると、更新の励みになります。